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しあわせの形(ミトゥナの場合)

前回のテストプレイで貴重な血潮を使ってしまったので、幕間で血潮を貰えないかとSS書いてみた。タイトルはhttp://www.rollingtheatre.com/blog/070919_2141.phpからのパクリ。
いや、「ふつーに血潮回復しといていいよ」って言われたがもったいないのでうp。
(現実的に考えて吸血や血潮補給シーンを毎シナリオ入れるのは無理ddd)
未訳サプリGhoulのOptional Rule: The Thrill and Reluctanceを「血潮が満タンの時には脳内麻薬が大量分泌される」と勝手に解釈。



 涙が止まらない。
 昨夜の逃走劇から続く悪寒と吐き気。漠然とした、どうしようもない不安。
「お父さん……」
 父との再会によって、私は夢の世界から引き戻された。
 夢から覚めた自分が気がついたことは、自分が死と恐怖が渦巻く闇の世界にいること。
 吸血鬼の奴隷としての私。屍食鬼……もはや人間では無くなった自分の身体。
 自我を失い、快楽に溺れてしまういやらしい私。
「お父さん……」
 もう父と会う事はできないのだろう。恐らくは母とも。


「プリンセス」
 振り返ると私の主がいた。泣いている私を気遣うような声。
 この人は優しい……とても優しい。……でも。
(私は何人目なのでしょうか……?)
「おいで」
 主の胸に誘われ、そして抱きとめられる。この場所は私だけの特権。
 泣き止む事のできない私の前に、血の滴る親指が差し出された。
 吸血鬼の血潮。それを目の前にして私の身体ががくがくと震えだす。
「……お飲み」
 私は何も考える事が出来ずにそれを口に含んだ。
「……ぁ」
 甘く美味しい、私の心と身体を闇に染めていく不死の霊薬。
「ん……」
 一口飲むたびに、全身からくすぐったさにも似た快感が湧きあがる。悪寒も不安も、あらゆる苦痛が溶けて消え、ただ幸福感だけに包まれていく。
「ふふっ……」
 幸福感から思わず笑みがこぼれた。答えるように御主人様が微笑んでくれる。
 私は一体何を考えていたんだろう。
 御主人様が傍にいれば、もう何もいらない。御主人様にお仕えする事が、血を吸われることが私の悦び。存在意義。
「御主人様ぁ……」
 ずっとずっと……可愛がってください。
 永遠に。
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